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第1日その1:羽田から台北へ 第1日その2:屋台と足裏指圧にハマル 
第2日その1:
故宮博物院に大満足 第2日その2:おいしいもの、まずいもの両極端的体験
第3日その1:うまい食事と足裏指圧でぶっ飛ばせ! 第3日その2:医食回源、うまいものと足裏指圧で復活だ!
最終日その1:京劇学校に伝統伝承の熱き思いを知る 最終日その2:出発ぎりぎりまで台湾の味覚に酔う
2001.4.28UP vol.01
期間:2000年10月23日(月)から26日(木) 3泊4日
滞在先:台北 麒麟大飯店(Kirin Hotel)
行った人:おふくろと僕
プロローグ
 これは、お袋と僕が3泊4日で行った台北旅行の記録である。お袋は、書をたしなむ人。いつか中国の書家「王義之」の書をナマで見たいと言っていた。僕は今度で2回目。最初の台北は不完全燃焼だった。仕事だった事もあり、現地の旅行エージェントに仕切られ、自由な時間が極端に少なかったのだ。夜になっても、団体で観光客相手のおみやげ屋や、高い料理店を連れまわされた。松山夜市でも背広が汗でぬれた。活気溢れる屋台を横目で見ながら、観光客相手の料理で膨れた腹を恨めしく思った。故宮博物院もほんの少しだけしか時間が割けず、中国の秘宝を前に悲しい思いをした。
 いつかきっと朝から晩まで中国4千年の歴史に浸ってやる、と思った。今の台北は、市内中心部では地下鉄が整備されて、主要な観光地へは気軽に行けるようになった。タクシーも数多く、安くて早くて安全だ。足には事欠かない。お袋も、屋台の食べものに挑戦し、北京で見た紫禁城の中身である台北の故宮博物院を、王義之の書を、じっくり見てみたいという。機は熟したのだ。あのときの悔しかった思いを晴らすのだ。故宮博物院と屋台の食べもの、そして土地のヒトとのふれあいを求めて。 

◆第1日その1:10月23日(月)「羽田から台北に」旅するワクワク感で気持ち一杯。
さぁ、見るぞ!食べるぞ!

「ニイハオ!再挑戦の台北を歩く」

 会社から休みを頂く言い訳に、出発前日の日曜日に出勤してあれこれと仕事をこなす。誰もいない社内でひとり夜まであれこれと片付け、結構効率的であった。
 羽田から台北には予定通り到着したが、空港から市内までの移動付という個人のフリープランを申し込んだ為に、他の団体ツアーと一緒にされた。自分たちだけで市内に行く、と言えば良かったが後の祭りである。結果的に恐れていた半日観光にも付き合うはめになってしまった。途中、案の定みやげ物屋に直行したので、そこへは行かずに近くにある関羽を祭ったお寺を見学しに行った。
 関羽は三国時代の武将だが、劉備玄徳を最後まで裏切らなかったという史実から信用のおける人、つまり商売の神様として現代台湾では祭られている由。所変われば人の評価も違う、ということ。
 日本は晩秋だというのに台北の日差しは暑くて強い。この暑さと湿気に異国に来た楽しさを感じる。さて、団体行動からは午後遅くやっとホテルで開放された。ホテルは古いビジネスホテルという表現がぴったりの麒麟大飯店(Kirin Hotel)。日本人の定番宿らしい。部屋中が少しかび臭い。それでも立地が良いことと、掃除が行き届いている事からまずまずと思った。ただ、壁が薄いのか隣の声がよく通る。まぁ、布団に入れば寝つきはいいので気にならないが。荷物を解いて、今から宵の口の市内散策だ。

台北市内風景。看板の字の読み方は左右どちらからもあるらしい

「夕べの読経に心が和むひととき」

 一休みして龍山寺周辺を散策。僕たちが見学していると、まもなくたくさんのおばさん達が黒い法衣をまとって読経を始める。周りを見ると、黄色い経本を片手に境内中のお参りにきている人達もいつの間にか一緒に合唱している。すごい音量だ。僕も負けまい、とお袋と参加。
 どこからか経本が差し出された。隣の人にどこを読んでいるのか教えてもらい日本語で読経に参加。時々日本語と中国語の発音が一緒の所では音が揃うが、ほとんど合わない (当然) 。でも、読んでいるとなんとなく、意味も理解できるようで面白い。
 境内中がたくさんの人たちの読経の声で溢れ、そして音が韻を踏んでいて耳に心地よかった。もうもうと煙る線香、高い湿度と気温に体中から汗が吹き出る。毎日こんな風に大きな声でお経を読んだら、健康に長生きできるだろうなと思った。ここでは信心の深さと人の健康は直結しているのだ。
一区切りつけて外に出てみるといつのまにか暗くなり始めていた。周りはだんだんと活気づいてくるのがわかる。相変わらずの混沌だ。読経でおなかも減ってきた。さぁ、屋台に挑戦だ。

龍山寺で読んだお経。読み方の調子の記号がお経の横に振ってある