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温泉山口編 1.神の島を望む、宮浜温泉> 2.湯本温泉で美肌を磨く> 3.深山の湯治湯・俵山温泉> 
4.日本海を望む絶景の公共浴場> 5.県道沿いの1軒宿、片倉温泉

編集人のこだわりを知りたい方は→


日本海を眺望できる黄波土温泉。お湯はよく、料金、清潔感、行き届いたサービスが気持ちいい立ち寄り湯だった。
<旅のスケジュール>

1日目 5月1日 東京〜岩国
2日目 5月2日 岩国〜萩
3日目 5月3日 萩〜長門〜湯本温泉〜俵山温泉
4日目 5月4日 俵山温泉〜黄波土温泉〜下関
5日目 5月5日 下関〜宇部
6日目 5月6日 宇部〜京都
7日目 5月7日 京都〜東京

vol.4 日本海を望む絶景の公共浴場に到達!
2001/6/05掲示

山口取材中のベスト立ち寄り湯はここ

 俵山温泉の翌日は、日本海岸を取材・撮影しながら下関までの移動日。移動だけではもったいないので、ガイドブックを片手に立ち寄り湯をチェック。どこがよいのか、どこへ行くべきか? 数ある温泉のすべてに立ち寄ることは不可能なので、二人で頭を寄せて「う〜ん」、取材予定と移動を考え合わせて、前夜から3カ所の候補を絞り込んだ。
 そして朝一番は、萩で教えてもらったそば屋へ飛び込み取材。「連休中のいそがしいときに」とやや絶句ぎみの主人を「東京から来ているんで、今日が唯一の取材チャンス!」と説き伏せ、打ち立てのそれはそれは美味しそうなそばを撮影に成功した。が、手短かに話を聞き、そばをカメラに収めているうちに「どうしても食べたい!」と、チーコが言い出した。取材メモをとっていた私ウッフーも、食べたいのはヤマヤマ。だって、本当に美味しそうなそばだったんだもん。二人ゴソゴソと、時間のやり繰りをして、11時半の開店時に店へ戻ってくることに決めた。
 この流れで、立ち寄り湯は黄波戸温泉になった。開店までの空き時間に観光地の写真を1点押さえ、近くの立ち寄り湯である黄波戸温泉にチャプンと浸かって、開店直前にそば屋へ戻る算段だ。私としては3候補のうち最も気の進まない湯処が黄波戸温泉だったのだが、食い気に勝るものなし! 
 さて、黄波戸温泉のなにがひっかかっていたかと言えば、ガイドブックの写真が古い小さな漁村の風景だったこと。古い小さな温泉だと、家庭の風呂よりひと回り大きな湯船があるだけってことも、考えられるでしょ。というわけで、なんの期待も持たずに小さな山をひとつ越えて海岸線の村へと向かった。車で移動しているから、こういう時の小回りはきく。
 着いてみると、黄波戸の公共浴場は、海岸べりの村落を見下ろす丘の上に建てられたばかり。朝早かったのでオープンと同時に入館した。利用料わずか300円なのにタオルまで貸してくれて、浴場の大きな窓からはキラキラ輝く日本海を見晴らす趣向。明るい陽光に満たされた浴室で湯船からは無色透明の湯がたっぷりと流れ出していた。俵山温泉が人でぎっしりだったのに、こちらは数人で使いたい放題なのにも満足。写真情報に惑わされていたことが申し訳ないほどだった。
 いろいろ迷って、到達した湯は、結果的に山口取材中のベスト1。不思議だったのは、俵山、湯本、黄波戸のいずれもアルカリ性単純泉だったのに、黄波戸温泉の湯は潮の香りがしたこと。ホントいい湯でした。
<黄波戸温泉data>
きわど温泉日置農村活性化交流センター(日置町) Tel0837-37-4320。大人300円、小学生200円、幼児100円。5〜9月10:00〜21:00、10〜5月10:00〜20:00。月曜定休(祝日の場合は翌日休)。休憩室一人100円または200円。アルカリ性単純泉

ここまで来たら、ぜひ食べたい絶品そば!?

 思い掛けない快適な湯処に別れを告げて、そば屋へとって返したのが11時40分ころだったろうか。そば屋の主人夫妻が「開店ちょっと前にいらしてください!」と言っていたのに、10分ほどの遅刻だった。が、着いてみてビックリ。10台は入る駐車場はいっぱいで、店の待合にはなんと20名ほどの人がずらり並んで待っていた。「1時間以上待つことになる!」とぼう然としている間にも、大所帯の家族連れが到着。私たちはやむなくそばをあきらめた。並んで待つほど時間に余裕はないもんね。
 私たちに「田舎のことだもの、なーに大丈夫」って気持ちがあったのは事実だけど、店は国道を離れた一軒家だし、車を走らせていても全道貸し切りかと思うほど人気はないし、山口の人と話していると「忙しい、忙しい」と聞くほどには忙しくないらしいこともわかった気分になっていたのが失敗のもと。東京出身という主人夫妻の話を聞いていても、宣伝らしい宣伝はしていなくて、口コミでお客が来るだけという印象だったのだけれど、まさに口コミ恐るべし、店の実力を見た!って感じだった。
 そのまま帰るのも心残りだったので、もう一品目を付けていた“自家製カモの薫製”1300円を購入。ざるに盛られたそばが運ばれていくのを横目でにらみつつ、店を出たのだった。ああ、今思い出しても残念。
 ちなみにカモは、下関滞在中に試食。途中の取材先で仕入れたパンと、スーパーマーケットで買い込んだレタスや牛乳を公園に持ち込んで、アウトドアランチとしゃれた。とってもジューシーな鴨ロースは、いかにも自家製らしく風味豊か。「ビールに合いそう!」と言いながら、牛乳片手にしみじみ味わったのだった。
<口コミのそば屋>
そば遇 Tel0837-37-4356。日置町古市6135-6。長門古市駅から徒歩10分。ざる800円、鴨ロースおろしそば1300円。11:30〜17:30(そばがなくなり次第閉店)。木曜定休(祝日の場合は営業)。

開館前から地元のおじさん、おばさんもロビーで入浴時間を待っている。地元の人に親しまれているお湯なのだ。
古い民家を数年かけて改築したという。趣のある白壁に木の温もりがある店内。混雑していない時はメニューにない一品がでるとか。そばと旨い日本酒をゆっくり味わいたいものだ。
打ち立てのそば。箱を開けた瞬間、そばの香りが薫る。思わずそばを撮る手に力がはいってしまうほど、本当に美味しそうだった。絶対にここで食べないかぎり二度と食べれない! と思っていたのに非常に残念だった。(チーコ)
取材中のランチ。手作りのロールパン、サラダ菜?牛乳以外にもウニとパンとの相性がよくてGood。自家製カモロースと贅沢な昼食となった。