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温泉山口編 1.神の島を望む、宮浜温泉> 2.湯本温泉で美肌を磨く> 3.深山の湯治湯・俵山温泉> 
4.日本海を望む絶景の公共浴場> 5.県道沿いの1軒宿、片倉温泉

編集人のこだわりを知りたい方は→

<旅のスケジュール>

1日目 5月1日 東京〜岩国
2日目 5月2日 岩国〜萩
3日目 5月3日 萩〜長門〜湯本温泉〜俵山温泉
4日目 5月4日 俵山温泉〜黄波土温泉〜下関
5日目 5月5日 下関〜片倉温泉〜宇部
6日目 5月6日 宇部〜京都
7日目 5月7日 京都〜東京


モミジの新緑が美しい功山寺山門前。紅葉する時期に是非とも訪れたいお寺だ。
vol.5 県道沿いの一軒宿、片倉温泉くぼたで締め!

2001/6/12掲示

女心(食いしん坊?)と旅情をそそる下関市の古都長府

 下関市の城下町・長府は、和同開珎の鋳銭所跡も確認されている歴史の地。その地名は「長門の国の国府」がつまって長府と呼ばれるようになったという。武家屋敷跡の練り塀に、壇具川のせせらぎ、モミジの新緑が美しい功山寺や覚苑寺、武張った門構えの長府毛利邸や、乃木将軍ゆかりの乃木神社などがこぢんまりと点在し、時の流れもゆるやかに幕末の景色を伝えている。古都の印象を際立たせていたのが功山寺の山門にしだれかかるモミジの風情?深紅に染まる秋にも再び訪れてみたいと旅情をそそることしきりだった。庭園の美しいしゃれたお休み処あり、老舗の料亭旅館ありで、歴史散策の合間のひと休みも楽しい。
 次回チャンスがあれば、早朝には功山寺 を訪ねて中庭を眺めながら季節の“かゆ御膳”を堪能し、調度も贅沢なお休み処“蛍泉亭(けいせんてい)”で古伊万里など美しい器を使ったフランス料理を味わい、しゃれた洋館の“梵天”で甘味を楽しみ、思い切って料亭旅館“古串屋”に泊まり、懐石料理をえっ、食べる話ばっかじゃないかって? へへ、失礼! でもホント、すべて超おすすめのスポットなの! ちなみに、功山寺の“かゆ御膳”だけは撮影を兼ねて味わうことができた。食材30種類以上、精進料理なので魚肉類は一切なし、珍しい箱膳で供される。精進料理を用意しているのは功山寺ではなく、“吉祥”という専門店とのことだ。予約不要というのも旅行者には嬉しい。私としては時間と財布が許すなら、今すぐにも飛んで行きたいというのが本音。古都長府は、風情にも味覚処にも恵まれて、女心(食いしん坊?)を魅了する古都だった。
<長府data>
吉祥(功山寺)Tel0832-45-1600。9:00〜14:00。不定休。精進料理は要予約。
蛍泉亭Tel0832-45-8178。11:00〜16:00。月・火曜定休。フランス料理は要予約、喫茶は予約不要。
古串屋Tel0832-45-0051。11:30〜13:00、16:30〜19:00。第1日曜・第3月曜定休。1泊2食23000円〜。要予約。
梵天Tel0832-46-6255。10:30〜18:00。金曜定休(祝日は営業)。ギャラリー併設。

宇部へ向かう車中から携帯電話で宿をGET!

 下関の取材を終えると旅も終盤、「なんとかもう1泊温泉に泊まろう!」と意見の一致をみた私たちは、宇部へ向かう車の中から携帯電話でルート上の温泉地に順にトライ。前夜の下関の民宿が1泊2食付き1人5000円の破格宿で、安いうえに、料理が圧倒的に多く、食いしん坊を自認する私たちをさえノックダウンするほどのボリュームだったことから、この日の夕食は軽くしようと決めていたので、条件は1泊朝食付き。話がまとまったのが一軒宿の“片倉温泉くぼた”だった。
 情報のないままに宿を予約するのは不安が付きまとう。しかも一軒宿だ。凶と出るか、吉と出るか、賭けの部分も当然ある。電話には若々しい元気な声の男性が応対し、「今夜ですか、大丈夫ですよ」という感じのよい返事。背景にはにぎやかな人の声が聞こえてちょっと安心度もアップ。地図を手に探し当てたのが、写真の“くぼた”だ。なかなかの見栄えに今度こそ心からホッ。なんてったってこの日の夕食はデパ地下(デパートの地下食品売場)で買い出してきたので、宿が清潔でさえあればOKなのだ。
 宇部市街に近いことから、日帰りの立ち寄り湯としても人気があるらしく、玄関脇の食事処には大勢の家族連れがいた。「軽食もご用意できますよ」と宿には活気があった。
 温泉は広々とした大きな内湯にサウナ、露天風呂と外にもサウナがあり充実。きっと日帰り客が大勢来るので、設備を拡充したのだろう。外観はきれいにしているが、どうやら古い旅館だったらしく、客室には年季が感じられた。
東京から片道1000km以上をはるばる山口へ、移動日込み6泊7日の強行軍中、締めて5湯を経験したことに、温泉隊のウッフーとチーコはなにより満足。行き当たりばったりにも熟達して、おいしいもの、気持ちのよい湯を堪能できた。次の旅は秋、新潟へ行くぞ!
<片倉温泉data>
問い合わせ先Tel0836-51-9259。大人420円、子供210円。恩湯8:00〜22:00、第3水曜定休。1泊2食7000円〜。

5月はみごとに咲くサツキが町を彩り、せせらぎから吹く風が気持ちがいい。古い町並みが残る壇具川周辺。
功山寺の“かゆ御膳”。体にやさしい食材を丁寧な仕事で仕上げている。かゆといってもこのボリューム、お腹を空かして出かけよう。
功山寺の“かゆ御膳”。体にやさしい食材を丁寧な仕事で仕上げている。かゆといってもこのボリューム、お腹を空かして出かけよう。
バックスタイルがあまりにも可愛いので、つい撮っちゃいました。招きネコじゃなく拝みネコなのです。(チーコ)
地元の家族連れが憩っている立ち寄り&宿温泉。食事処のメニューも充実していた。